相続人の特定(この記事は約5分で読むことができます。

地域の皆様、いつもお世話になっております。はなぞの綜合法律事務所です。

連休明け最初の弊所の業務は相続に関する相談対応でした。そこで、以前作成した記事(それって本当に相続?)の続編として本記事を作成します。前回触れた①のお話で誰が相続人になるかというテーマになります。

「相続は、死亡によって開始」(民法882条)します。ある人が死亡すると、相続人は、死亡した方(被相続人)の財産に属した一切の権利義務を承継します(同法896条本文)。「一切の権利義務」なのでプラスの財産のみならず、マイナスの財産も含めて相続します。マイナスの財産の方が多い場合は一般的には相続を放棄します。この手続きは期間制限があるので早々に対応する必要があります。

さて、ここで相続人とは誰のことを指すのでしょうか。民法は、相続が開始したときに相続人になる者と、相続する財産の割合(法定相続分)を定めています。以下、相続人になる者と、相続する財産の割合についてみてみましょう。

まず、配偶者(被相続人の夫又は妻)は常に相続人になります。そして、配偶者は次の順位の者と一緒に相続人となり、誰が相続人かによって相続割合が定まります。以下、配偶者と一緒に相続人となる者をみてみましょう。

第1順位…子(子が死亡している場合は孫、孫も死亡している場合はひ孫)

 ここに「子」とは養子も含みます。配偶者との相続割合は配偶者が2分の1、子が2分の1です。子が複数ある場合は、子の数で相続分を等分します。例えばAさんが1000万円の財産を残し死亡し、Aさんの妻Bさんと、その子Cさん及びDさんが相続人となったとします。この場合、Bさんは500万円、C及びDさんはそれぞれ250万円ずつ相続することになります。以下の順位の場合も同様に考えて下さい。

第2順位…直系尊属(父母。父母が死亡している場合は祖父母等)

 子がいない場合、被相続人の直系尊属が相続人となります。配偶者との相続割合は、配偶者が3分の2、直系尊属が3分の1となります。なお、養親も実親と同じ相続分を有することに留意してください。

第3順位…兄弟姉妹(兄弟姉妹が死亡しているときは甥、姪)

 子、直系尊属がいない場合、被相続人の兄弟姉妹が相続人となります。配偶者との相続分の割合は、配偶者が4分の3、兄弟姉妹が4分の1です。

なお、配偶者がいない場合はそれぞれの順位の者が、相続人になります。まずは子が相続人になり、子がいなければ直系尊属が相続人になり、直系尊属もいない場合は兄弟姉妹が相続人になります。

このように、誰が相続人になるかは民法により定められており、これと異なる者に相続財産を継がせたい場合や、その割合を変更したい場合、遺言を作成しておく必要があります。

法律家からすれば、当然すぎて特に意識もしないことですが、意外に、この点について正確に把握されていない方も多かったりします。相続を考える場合に、まずは相続人を確定する。その参考になればと本記事を作成しました。上記内容はあくまでシンプルな考え方で、戸籍を辿ると被相続人に、相続人も把握していなかった相続人が登場して(例えば、被相続人の妾の子など)トラブルに発展することもよくあります。相続人の考え方を押さえた上で、戸籍調査を行い相続人を客観的に確定しましょう。被相続人から特に何も聞いたことがなかったし、相続人は自分たちだけだ。という主観のみで相続を考えると思わぬトラブルが生じる場合があることにご留意ください。

弊所では戸籍調査による相続人特定業務も常時執り行っております。戸籍を取ってみたけれどよくわからない。戸籍を集める時間的余裕がない等、お困り事がございましたら、お気軽にご相談ください。

「はなぞの綜合法律事務所は東大阪の地域密着型の法律事務所です。」

#東大阪 #弁護士 #河内花園 #東花園 #はなぞの綜合法律事務所 #遺言 #相続 #遺贈

関連記事

  1. コロナ禍と住宅ローン②~住宅ローンに関する契約について(この記事…
  2. コロナ禍と住宅ローン①(この記事は約3分で読むことができます。)…
  3. 法定相続人【基本編】(この記事は約5分で読むことができます。)
  4. 婚姻費用の発生時期(この記事は約4分で読むことができます。)
  5. 情報商材被害・詐欺(この記事は約3分で読むことができます。)
  6. 婚姻費用とは(この記事は約4分で読むことができます。)
  7. 内容証明郵便を受け取ってもらえない場合(この記事は約6分で読むこ…
  8. コロナ禍と住宅ローン③(この記事は約5分で読むことができます。)…
PAGE TOP